肝臓と心臓の障害を同時に持つ患者のケース

病気の原因を探っていくときは、もっとも症状が激しく出ているところから順に原因を疑っていくのが普通に思えるかもしれません。

たとえば心臓に痛みがあれば心臓の障害、おなかに痛みがあれば消化器系の問題、といった要領です。

もちろんこれはあくまでも一般的な見方であり、専門の内科の先生の検査ではもっと複雑なケースを想定して治療が進められていく場合が多いです。

似たような症状でも原因がまったく違うところにある病気というのは案外たくさんあるもので、見分けるのには熟練の経験と豊富な知識が求められます。

実際に体全体からのだるさと呼吸における障害を訴えた50代の男性は、入院時に心臓と肝臓の障害を指摘されました。

通常はこの2つの病気が重なって症状を発生させていると考えがちですが、調べていくうちに不可解な点が浮かび上がってきたとのこと。

内科的検査によると肝臓を主要因だとすると心臓障害の説明がつかず、心臓病が発端だとしても、各種検査の結果と符合しないという、一筋縄ではいかない状態に。

この臓器の障害にはこの対処法・この症状が出たときはこの薬、といった感じでシンプルにいけば良いのですが、実際の現場ではこのように複雑な状態の患者さんが来院することも少なくありません。

とはいえいつまでも原因が特定できないわけではなく、いろいろと検査を重ねた結果、全身性の特殊疾患であることが判明したそうです。

これは諦めずに検査を続けたからこそ得た功績とも言え、浅い段階で不用意な処置をせずに済んだのでした。

このように内科と一口に言ってもさまざまな病気があることから、診断には非常に神経を使いますし、慎重な判断が求められるというのが実際のところです。