精神的な病気・神経性無食欲症

神経性無食欲症は、主に10代から20代の女性に多く、年代特有の心理的ストレスに対処できないことをきっかけに、痩せたいという願望や肥満の恐怖から食事を制限し痩せてしまう疾患であり、その程度によって合併症を伴うこともあります。

とにかく食べない制限型(小食)と、無茶苦茶に食べてその分を排出する排出型があります。

この疾患に見舞われる女性の多くは、生理が止まってしまいます。そして、一般的には、心拍数や血圧、体温が低下し、体毛が細くなったり、体や顔の毛が濃くなるなどの症状がみられることがあります。体内に水分がたまり、むくみ(浮腫)が生じます。腹部膨満、腹部不快感、便秘も主な症状です。

この疾患にかかる人の大半は太っていません。痩せて衰えてしまっても、自分は太っていて、体に悪いところはないと主張し、体重減少を苦痛と思っていないので、通常は治療を拒否します。周囲が痩せすぎていると警告しても、患者は減量を続けるのです。

そのため、家族によって病院に連れてこられるか、別の病気のために受診することになります。医師は身長と体重を測定し、BMIを計算し、体の具合や体重について本人がどう思っているのか、また他に出ている症状をヒアリングのうえ、診断をしていきます。

体重減少と低栄養による影響を調べるため、身体診察、血液検査や尿検査を行うこともあります。骨密度の低下がないか調べるため、骨密度検査を行うこともあります。また、心電図検査で不整脈の有無を調べることもあります。

治療は、体重増加へのアプローチ、すでに出てしまっている疾患の治療のほか、心療内科医精神科医など医師や心理カウンセラーの心理的なカウンセリングを受けることが有効です。